くわまんG

蠱毒 ミートボールマシンのくわまんGのレビュー・感想・評価

蠱毒 ミートボールマシン(2017年製作の映画)
4.0
作り手の怪気炎ムンムンの、アツいポイントを押さえた奇作。

みどころ:
必要以上以上以上量の血糊
ネクロボーグの面白設定
特殊警察の素晴らしい殺陣
ジャッキーみたいなやつ
大根ヒロインの全力全裸
吐瀉物糞尿以外何でもあり
後ろ向きなエンディング

あらすじ:
50歳独身の野田は、ブラック企業に勤める営業マン。人生ズタボロで本屋のバイト少女だけが癒しだったが、ある日大量下血で病院受診したら癌で余命三ヶ月の診断が下る。もう何でもいいよ…。
そんな時、エイリアンが空からでっかいフラスコを落としてきて東京は封鎖。フラスコ内には幼生がばら蒔かれ、次々に乗っ取られた人間は殺人生物ネクロボーグへと変貌。野田も侵入されるが、彼の体内には癌細胞という先住者がいた。ネクロボーグ細胞と癌細胞の相討ちにより、ネクロボーグの強靭な肉体だけを手に入れた野田は、本屋のあの子を救うため、おぞましい戦いに身を投じる…!

切り落としち○こ、首無し立ちバッ○、ち○こマン棒、決死のパン○ラ店長、無限ベ○チュー、ボ○ンマシンガン…挙げればきりが無い閲覧注意画面のオンパレードは、ナンセンスを通り越した場外領域に達しています。

生前のキーアイテムが武器になるという設定のおかげで、ネクロボーグ同士のバトルはさながら特撮の敵VS敵の如きヒートエンドデスマッチ。武装警察の本格殺陣にもそれを凌駕し得る熱量がこもっており、「俺は何を観てるんだ…」とつぶやきながらも熱いものがこみ上げます。こういうのは、作り手のやる気が異常じゃないと生まれないヤツだと思います。いやぁものすごい。

ミラクルハッピーエンドなら多くのいじめられっ子を救うカルトになり得た気もしましたが、まぁそういうロックンロールもあるので、「こんな世界はクソだぜ!」で良いのかもしれません。