常木さおり

地球が壊れる前にの常木さおりのレビュー・感想・評価

地球が壊れる前に(2016年製作の映画)
3.1
彼が主演の映画
『ザ・ビーチ』を劇場で観た時、
その幻のビーチに自力で泳いで向かう
シーンで、海の引きの画になった時、
スクリーンに映し出された美しい海を
目の前にして私は涙が出たのを
今でも覚えている。
まだ、こんな自然が地球に残っていたんだ、と。

あの映画の後、ロケ地に観光客が
押し寄せたらしく、規制がかかった事は
事実。


私は映画のような大作を作る際の
環境や動物への負担はどうなのか?と。
海上での爆発シーン、
馬に乗った大軍の騎士たちの決闘シーン、
主にアクション映画などは
人口的な破壊、爆破が付きもの。
もちろんCG技術で補えるなら
余計な心配をせずに済む。
だったら観たければいいのだけど。
何につけても多かれ少なかれ、
人間が生命活動を続ける以上、
環境への負担はゼロにはならない。

作中、『レヴェナンド』の宣伝?も
踏まえつつ進められる。
雪のシーンを撮るために
スタッフ総勢200人の北への大移動。
グレタ少女的に言わせてもらうと、
移動には飛行機を使ったのかしら?
と、本末転倒な指摘をせざるを得ない。

中盤でインドの
科学環境センター所長より
再生可能エネルギーへの投資が
解決の糸口になるという彼の意見に
バッサリ指摘が入った。
貴方の国が率先せずに、
よくそんな事が言えるわね、と。
反論の余地は皆無。
この流れも省略する事なく
使われたので身を乗り出した。

それから、実際にパームオイルを
使用している企業や、
政治家に多額の献金を渡している
化石燃料企業と、
それを受けている議員の名前が
露呈されていたのは大分びっくりした。

あのカップ麺や、トルティーヤ、
ハンバーガーショップの名前も。
自分も食べていて、加担してる事に
考えさせられた。

牛肉は元々、胃に合わないので
そんなに食べないので、メタンガスと
生産飼育での負担が穀物の
50倍である事が知識のして得られた。
食生活を少しでも変える点で、
【豆腐】が出てきて、お!
完全までもいかなくても
ベジタリアンが増えればいいな。

リヴァー・フェニックスが
生きていたならばな。
どうだったかな。


まだ、
レオナルド・ディカプリオの
この活動に拍手は送る事ができない。
まだまだ、これからも頑張ってほしい。
実生活に生かしてほしい。
でもお金は活動に活かしてほしい。


元も子もない事を言うと、
自分にできる事は何かな?
なんて問うけれど、
【やらない事】をやればいいのでは、
とも考えてしまう。

車に乗らない、
牛を食べない、
資源を無駄にしない、
ゴミを出さない。

そこから代替は何かって考える。
電車に乗る、
鶏肉、穀物に変える、
コンセントを抜いておく、
レジ袋、ストロー受け取らない。

昨今のオーストラリアの森林火災では
とにかく動物たちに心が痛んでしまう。
コアラやカンガルーやワラビーに
何もできない私。
自分の愛猫をギュッと
抱きしめるしかない。