ちぃ

女神の見えざる手のちぃのレビュー・感想・評価

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
4.5
Filmarks試写会にて鑑賞。

圧巻の一言。

あと邦題GJ👍🏼

緻密な脚本、ジェシカ・チャスティンの凄味、専門用語を多用した早口の会話劇。
ボンヤリ見てたら置いてかれるぞ!
必死にしがみついて行き着く先に待つカタルシスに痺れる!

“銃規制法案反対派の票を集める”仕事を依頼されるも、規制賛成派のロビー会社からの移籍オファーをあっさり受け、勤めていた最大手ロビー会社を去ったエリザベス・スローン。

劣勢の賛成派を勝利に導けば、キャリアに更なる箔がつく。
勝つためには違法な利益供与でも脅迫でも、使える手は何でも使うのが信条の彼女。
仲間にすら真意を見せず、反感を買いながらも着実に議員達の票を掌握していく。

一方、反対派のロビー活動を請け負ったのはエリザベスの元同僚。
手の内を知る彼らは賛成派の勢いを止めるため、エリザベスのキャリアを潰す作戦に出るが…。

身も心も削って闘う彼女を突き動かす信念と、抱える闇を表現したチャスティンが見事。
先週観た映画(ドリームじゃない方)が脇役全員死んでたので、今作の小さい役に至るまで計算し尽くされた配置にはことさら感心した。

濃密な132分。
ラストシーン、彼女を待っていたのは誰だろう?
ちぃ

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