アタフ

女神の見えざる手のアタフのレビュー・感想・評価

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
4.3
今後はジェシカ・チャステインのことを様をつけて呼びたいと思います。ジェシカ・チャスティン様!!

今年は"強い女性"が活躍する『ワンダー・ウーマン』や『ELLE』のような映画が話題を呼んでいますが、今作はそれに続く、いや個人的には一番"強さ"を感じた映画であります。

ジェシカ・チャステイン様が演じるのは凄腕女性ロビイスト。

銃規制法案賛成派 VS 反対派という構図で話は進んでいきますが、これはロビイストの話ですので、「銃は危険だから絶対に規制したい!!」という信念の元進んでいくような正義感に溢れた話ではありません。クライアントに依頼されたから絶対に成功させる、そのためにはどんな手段もいとわないスローン(ジェシカ・チャステイン)の姿は卑怯!嫌な奴!なんて印象は通り越してもはやカッコいいとさえ思えてくる、いや最高にカッコよかったわジェシカ・チャスティン様は。高いヒールにスラっとした服装はとても魅力的、自分が部下だったら「一生ついて行きます!!」ってなるわ絶対。

個人的に気になったのは中盤に訪れるある事件。銃規制に賛成し元銃乱射事件の被害者でもあるスローンの部下が街中で銃を突きつけられ脅されるが、そこに居合わせた人が銃を携帯していた事によって命を救われる。そのため銃規制反対派が盛り返すという展開だが自分にはこれが疑問だった。確かに銃があったから助かったかもしれないが、そもそも犯人が銃を持っていなかったらこんな事にはならなかったわけであって、やっぱ銃は必要だ!とはならない気がするんだよなぁ…自分は完全にジェシカ様に肩入れして映画を見ていたので、ここら辺の展開は激怒ものでしたわ。気づけばむっちゃ映画にのめり込んでいる自分。

ラストはネタバレになるので書けないが、かなりゾワゾワしたしガッツポーズしたくなるほど興奮してしまった。保身や金のことしか考えないクソ政治家共よざまぁ見ろ!!

しかしラストの展開を見ていると、彼女が時折見せていた感情的な行動もどこまでが本当だったのかが分からなくなってきますね。自分を押し殺しながら睡眠もとらずに仕事に徹する、カッコいいけど自分には真似できないなぁ。
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