チーズマン

女神の見えざる手のチーズマンのレビュー・感想・評価

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
4.0
面白かった、まんまとやられました。

銃規制法案を通すために全米ライフル協会とその後ろ盾を得た人間達とあらゆる手を使って闘うロビイスト、エリザベス・スローン(ジェシカ・チャステイン)を描いたスリリングな作品。

監督ジョン・マッデン

ロビイスト版『ハウス・オブ・カード』という感じの面白さと、音楽とかは何も関係ないですが個人的には狂気の熱さとそれが生み出すカタルシスは『セッション』をすごい思い出しました。

主人公のスローンを演じたジェシカ・チャステインが素晴らしくぴったりの役でした。
この女優さん、多分ゴールデングローブ賞 主演女優賞 を受賞した『ゼロ・ダーク・サーティー』以降からだと思いますが“何かに異常に執着する人”の役柄が多いですね。
そして今回はその役柄的な1つの集大成と言っていいんじゃないでしょうか。

その主人公の我々観客への見せ方の演出が上手くて、こういう人なんじゃないかと敢えて色々想像できるようにしてあるところが最後すごく効いてきます。

銃規制に対する話題はまさに今タイムリーなので皆が興味を持って観れると思ったけど、ほぼ毎年タイムリーな状態(残念ながら)なのでこういう映画をエンタメからシリアスまで色々な角度からガンガン作ってけばいいんじゃないでしょうかね。
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