Rena

女神の見えざる手のRenaのレビュー・感想・評価

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
3.9
ロビー活動については他の作品で観たことがあったので、ストーリーにすんなり入っていけました。

「 いつ・どこで・誰が 」 敵とつながっているかわからない世界。相手を出し抜き、仲間に対しても手の内の全てを明かさない。
もちろん裏切りもあるので当然だと思うのですが、私なら心身ともに押し潰されてしまいそうですね。

頭の回転の速さ
次々と作戦を変更・仕掛ける判断力
とにかく、多様なジェシカ・チャステインに圧倒されます。
『 諦めたら終わり 』
『 常に勝負 』
厳しい世界ですね。

"どぎつい" と思わざるを得ない行動も多々ありましたが、全て計算の上。
観終わってだいぶ時間がたち、いろいろ思い出してみたのですが、あの行動も… あそこも… あの弱さが見えるシーンも…!?と考えはじめると、単なる卓越した凄さだけではなく、若干怖さも感じてしまいました。
マーク・ストロングとの対比もいいですね。

エスコートサービスの彼
第一印象は、顔もあまりタイプではないし軽薄な感じがして好きになれないなぁ...と思っていたのですが、実は女性の心の機微を読みとることができる大人な男性でした。双方の気持ちが理解できる彼とチャステインのシーン、好きです。
そして、クリスティーン・バランスキー ( 女性活動家役だったかな? ) は、こういうタフで冷たい印象を与える "取り澄ました" 役が本当によく似合う!! 出番は少しだけでしたが、彼女の演技を観ることができて嬉しかったです。

ジェシカ・チャステインの覚悟
時おり見せる脆さ...
そして、彼女の凄まじい迫力と威力で、132分の上映時間もあっという間でした。
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