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女神の見えざる手の50のレビュー・感想・評価

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
4.0
広島は公開が遅れていたのか、公開2日目12/16土曜日の18:55からの回にて鑑賞。
前評判が高かったのか、観客はほぼ満員。

多くの人にとって、ロビイストという名前は聞いたことあるが、どんな仕事なのか実態がよく分からない仕事/業界を、1人の敏腕女性に焦点を当てて描いた作品。

パンフレットにも書かれているように、なりふり構わず仕事に没頭する主人公は、男性として描かれることが多い。今回は、女性を主人公にしたことにより、他の映画とは異なる。

逆転に次ぐ逆転で最後まで物語の行方が分からない展開。序盤、セリフが多く物語がややこしくなる場面もあったが、ラストに向けてドライブしていく展開はよかった。

でも、どうしても完璧な人間の物語を観ると、もっと弱い部分や何かを境に完璧な人間が崩れていく様がみたい。そこにこそ人間が描かれているように思えるから。。

そういえば一部そのような場面があった。
そうか、人間らしさは予測ができないから、面白いのか。完璧な仕事をすることと、人間らしくあること。予測可能性と不可能性。

多分、序盤に人間らしさの伏線が張り巡らされていたのかもしれないが、あまり理解できていなかった。

あれ、、?やっぱりこの映画もっと面白いのかも…

劇場で、もう一度観たい。

12/17(日)
我慢できずにもう一度鑑賞。同じく18:55分の回。観客少し少なめ。
2度目観てみると、主人公への見方が
違って見える。ある薬を常用しているが、それを飲む行為がとても辛そうに見える。特に、終盤、感情が爆発し机の上のモノをなぎ倒すシーンがあるが、そのあとピルケースを探す姿がとても痛々しい。自分ではもうやりたくないが、このままでは納得できない為、再び薬を飲んで決意する。

2回目観て評価が変わった3.5→4.0。

ほんとうは、こんなことまでして勝つことに疑問を抱いているのでは…なんて思えてくる。

観れば色んな発見がある。
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