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女神の見えざる手のncccoのレビュー・感想・評価

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
4.3
冒頭から、ジェシカチャスティンのドアップに長セリフでスタートする本作。
息を吸い込みながら、一気に吐き出す。

ロビー活動は、予見すること。
敵の動きを予測し、対策を考えること。
敵の不意を突くこと。
勝者は敵の一歩先を読んで計画し、
敵が切り札を使ったあと、自分の札を出す。

このセリフ回しが劇中何度も繰り返され、ストーリーもこの通り互いの懐を探り合う消耗戦がキリキリと続く。
先の読めないスピーディーな展開にハラハラ、最後にドカンとくる「激震」に完全ノックアウト!!!

すっごいスカッとした!!!!最高、、、、、(*´ω`*)

味方を欺き、自分自信も武器にし、心の叫びにも覆いをかけて戦う、絶対的強者エリザベス・スローン。
彼女は戦い続ける、自分自身と、心に決めた正義のために。
圧倒的に強い雄姿に畏怖すら感じるうち、「我々は、絶対的な強者になるのです。」という聖書のフレーズを思わず思い浮かべてしまった。

神がかった強さの陰にある弱さや虚しさが露呈するたび、スローンが持つ魅力にずぶずぶと嵌められて見終わる頃には彼女のことが大好きになっている。
もう、ジェシカチャスティンが最高にカッコよくて、可愛いくて、、、
心の中でチャスティン様!と叫びたくなること請け合い。

エンディングにかけての余韻もいい。私は「マリーゴールド」が大好きだけど、テイストが180度変わっても、しみじみするような余韻を残してくれるところはやはりジョンマッデンならでは。

ネタバレ厳禁だけど、ネタバレたあとに敢えてもう一度観に行きたい映画。面白すぎて余韻が半端ない。
高い期待をはるかに超えてきた傑作中の傑作。チャスティン様ありがとう。
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