ペンソー

女神の見えざる手のペンソーのレビュー・感想・評価

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
3.9
NETFLIXのオリジナルドラマである"ブラックミラー"が面白すぎてハマってしまい、10日ぶりとなる映画鑑賞。

アメリカ政府を裏で操るロビイスト。
ロビイストという存在がある意味公的に認められているアメリカという国は改めてすごいなと思った。
いわば政治家に賄賂を贈り政策を転換させることが仕事なわけで、本作はそのロビー活動に天才的な才能を誇る主人公が全てを賭けて勝利を掴むポリティカルサスペンス(?)作品。

予想よりも遥かに面白かった。
仲間だろうがなんだろうが使えるものは全て使って味方すら欺きながら先手を打つ主人公がカッコよくスタイリッシュ。
また、仕事一筋で生きてきたことから私生活を捨ててしまった悲しさを埋める描写は主人公もまた人間なんだということを表していたかな。

随所に仕組まれた伏線とその回収が見事。本当によくできたストーリーだなぁと思った。

J・チャステインは本当に有能な女性の役が似合う。しかも演技がとても上手だと思う。
M・ストロング、やっぱりいい味を出してた。

現在、銃の規制が問題になっているアメリカを的確に捉えた作品だったかな。
また政治家たちの腐敗、政治が金儲けの道具になっている現状を訴える作品でもあった。
ロビイストたちのやっていることはグレーゾーンかもしれないけど、有能な彼らはとてもカッコいいなと思った。

「ロビー活動は予見すること」
「私はあなたの人生や感情にまで責任を負っていない」
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