スタンダード

女神の見えざる手のスタンダードのレビュー・感想・評価

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
5.0
【ジェニーは銃を手に取った】


1989年に発表された
エアロスミスの楽曲である、
『Janie's Got a Gun』


少女が父親の虐待から身を守るために
銃を手に取る歌詞です。


本作の題材である銃規制法案とは
対となる題材と言えます。


【ロビイストは銃規制に尽力した】


ロビイストは
社会で生きづらさを抱えている人達
にとって天職とも呼べる職業です。


自らの手で、
住みよい暮らしを実現できるかもしれません。


【ミス・スローンは修正第5条を放棄した】


主人公ミス・スローンは
過去の容疑により、
聴聞会へ喚問されます。
 
 
       黙  
       秘  
(議長)尋問 権 証言(スローン)


ミス・スローンの弁護人は
黙秘権(修正第5条)という名の壁を
ミス・スローンのために築きます。


しかしミス・スローンは
議長からの執拗な尋問に堪え兼ねて、
自ら壁を取り壊してしまいました。


【ミス・スローンは修正第2条を星占い扱いした】


米国憲法修正第2条には、
『武器を保有・携行する権利の保証』
が記されています。


ミス・スローンの元上司は
修正第2条の規定を根拠として、
銃を所持する権利を主張します。
※資格は不要


一方でミス・スローンは、
銃を持つ権利は資格の下で成り立つのであり
自動車を運転するために免許が必要なのと同義
であると主張。
※資格は必要


『銃の規制は権利を侵害している』
と元上司は主張しますが、
ミス・スローンの主張(法案)はあくまで

『銃を所持するな!』

ではなく

『銃の所持を規制しろ!』

という意味合いのため、
反証(権利を侵害していない証明)は可能です。


しかしミス・スローンは反証をせずに、
『修正第2条が制定された時代(1791年)とは』
『正義の定義が変わった』
と反論します。


ミス・スローンにとって、
憲法を引き合いに出すばかりで
自分の言葉で話をしない元上司は、
反証するに値しない相手だったのかもしれません。


【ミス・スローンは国民のために戦った】


聴聞会の議長は
証言台に座るミス・スローンのみを敵対視
してしまい、
ミス・スローンの背後にいる人々の姿
が目に入っていませんでした。


黙秘権(修正第5条)を放棄したミス・スローンの、
覚悟を見抜けなかった議長。


その覚悟が、
物語の結末へとつながる
彼女の切り札となりました。


【ジェニーは銃を手に取った】


ミス・スローンが戦う目的は
卑劣なネズミを倒すことにありました。


ジェニーもまた、
卑劣なネズミ(父親)と戦う道を選びます。


『ミス・スローンはジェニーの味方をするのか?』


答えは女神のみぞ知りますが、
少なくともミス・スローンは
卑劣なネズミの味方はしないでしょう。