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女神の見えざる手のyasochiのレビュー・感想・評価

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
4.5
雨の日曜日、午前

痛快娯楽ものを避けてシリアスな一本を選んでみた

面白い

主人公の演技で見せる一本
脇を固める敵味方の俳優陣も良い
心ではなく頭が面白がる方の映画だな

何故に国会の証人喚問に呼ばれにゃならんのさと、冒頭にラストの一部を持ってきて行きつ戻りつさせる話の進め方、多い台詞しかも辛辣矢継ぎ早の議論、インドネシアがどうした、ケーキとクッキーで税率が違って知らない?馬鹿なのあなたみたいにテンションの高いシーンが続く前半

そんな中にさり気なく織り込まれる伏線、やがて偶然と仕組まれた事の区別がつかなくなってくる

酔った時に観なくて良かった


下手な映画なら説明シーンを入れるであろうスローンが銃規制法案賛成に転じた真意は説明されないけれど何気ない会話中の一言でほのめかされていたりする

謎めいているという点で邦題は悪くないけど、彼女を女神と呼びたかったのであれば原題のミス・スローンのままシンプルにスローンこええと訴えるで良いと思う

謎めいている映画だが、わざわざエンドロールで暗転させた直後に何気ないあのシーンを入れた意図がどう考えても分からない

出来があんまり良かったから続編を匂わせた? あの調子で人生続けられるとは思えないけれど

この映画で悲鳴をあげる人はいない
よってこの映画はスリラーではない
サスペンスもしくはふつうのドラマの範疇だ

政治家への皮肉で言ってるならわかるが映画の中で皮肉を言う奴は…って2度も言ってるし…
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