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女神の見えざる手ののんのレビュー・感想・評価

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
4.0
進まぬ銃規制の裏側


相変わらず銃乱射事件がばんばん起きるアメリカをみていると、タイムリーな作品としか言いようがないが、むしろこれだけ問題が常態化しているのなら、本作で描かれることは普遍的な要素を含むのかもしれないと感じた。



銃規制が進まない理由を、政治のロビイストサイドから描く「女神の見えざる手」は、銃を持つことそのものの是非よりも、政治家や業界団体の圧力、そして投票率といった観点を通して描く。


イデオロギーの対立を超えた「政治生命の延命」をかけて政治家が駆け引きをしているのは、先日の全米の番組で共和党のルビオ議員が「銃規制があっても事件を防げなかった」という発言からしても、かなり事実に近い部分があるのだなと感じた。


とはいえ、映画的な脚色はかなり強く特にラストの展開は現実ではまずあり得ないからこそカタルシスがある。ジェシカ・チャンスティンが熱演。