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女神の見えざる手のkのレビュー・感想・評価

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
3.4
ロビイストみたいな影で表舞台を操る存在は大好きです。政治的フィクサー的な。ロビイストではないですが、私の好きな安岡正篤先生みたいな立場でしょうか。

さて今作、政治を裏で操るロビイストが主人公なんですが、面白いのはそのロビイストが金でも名誉でもなく、自分の正しいと思うことを遂行しようと努めるところです。主題としては、銃規制ですね。ただ、ラストに向かうにつれて、主題の方向性が不明瞭になっていった気がします。結果的に、苦境に立たされた主人公が持ち前の先見の明で一発逆転して、スカッと。オチが良かったので面白いと感じてしまいそうでしたが、細かい点を見ると描かれず終いで気持ち悪さが残ります。フォードやエズメとのことなど。まぁでも、アメリカでも銃規制問題となると論争必至ですから、明確な答えを出すのも危ないですしね。ただでさえ作品自体が一方的な銃規制推進論を前面に押し出していた訳ですから、当たり障りなくまとめあげたのでしょう。
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