銀幕短評 (#180)
「女神の見えざる手」
2016年、アメリカ、フランス。 2時間 12分。
総合評価 74点。
原題は、シンプルに “ミス スローン”。
でも どういう因果で この邦題を思いついたのだろう。
「仕事」に いったいどこまで人生をかけられるか、
というドラマ。ロビイスト、ロビー活動といった、一般になじみのない世界を引き合いに出しているのが、とても斬新だ。
こういう混み入ったはなしを追いかけるとき、わたしは枝葉末節をすぐにあきらめる。つかれるし、結果があまり変わらないことが多い。今回もそうでした。
“会社” を英語で一般に カンパニー、や コーポレーションと呼ぶのに対して、ロビー会社を、“ファーム” と呼んでいる。ファームで働く者としては、ああなるほどと思う。同様に、その顧客も、カスタマーと、クライアントと用語を使い分けます。
わたしのオフィスがあったミシガン州アナーバーがチラッと登場するので、+3点。「[リミット]」(#65、63点)の主人公がアナーバーの住人でしたね。あれもとてもおもしろい映画だったな、埋められてかわいそうだけど。