ハッピーアイスクリーム

女神の見えざる手のハッピーアイスクリームのレビュー・感想・評価

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
4.3
銃規制法案を巡り、政界を裏で動かす戦略のプロ“ロビイスト”の女性の暗躍とその実態に迫ったポリティカルサスペンス。

勝つ能力以外に信じるものは。

『ゼロ・ダーク・サーティ』のジェシカ・チャステインが勝利のためなら手段を選ばない敏腕ロビイストを演じ、ゴールデングローブ賞では主演女優賞にノミネートされた作品。

この映画を観るまではロビイストという仕事の存在自体知らず、内容的にも難解かと思っていたのですが、その駆け引きと予想外の展開の連続にとても引き込まれ、面白かったです。

最初に主人公の女性の人間性からロビイストの役割を描き、そこから規制法案を巡り会社と対立するまでの流れが理解できたところでの議長の“パーティへ ようこそ”はシビれた。
この開始30分ほどで完全に心持ってかれた。

登場人物も個性豊かで良かった。
主人公のスローンの一見非情にも思える論理感。
その裏には曖昧にしたくない自分の信念があって、自分の選んだ正しさに覚悟を持った生き様が魅力的。
彼女が選んだラストはカッコ良すぎた。
もう一人印象的だったのが、エスコート業のフォード。
彼の委員会での証言のシーンは良かった。
あれは情によってではなく、プロとしてルールを守ったと僕は思っています。

“敵が切り札を出したあと 自分の札を出す”

彼女はどこからどこまでこのシナリオを仕組んでいたのか。
彼女が勝つ能力以外に信じたものはなんだったのか。
観る人によって様々な解釈ができる作品だと思います。