クルードス

女神の見えざる手のクルードスのレビュー・感想・評価

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
3.6
銃規制に関わるロビー活動を巡る物語。

この映画はとにかく主役のジェシカ・チャステインの圧巻の演技に尽きる。
長ゼリフや一人芝居も多い中で抜群の存在感と実在感。

仕事一辺倒で勝ってこそ人生という主人公。でも裏では不眠症に苦しみ、様々なものを犠牲にしてこの人生を歩む姿。

主人公は仕事の能力も抜群、頭脳も明晰ですごいと思うが、食事も些末で性欲も義務的に満たして何が楽しくて生きてるんだろうと感じさせる、一般人にはほぼ感情移入を許さないキャラクター。
でもふとした時に出るこの人生を選ばざるを得なかった事情。
そこの掘り下げがあればもっと色々感じられたんじゃないかと実に残念。
とは言え、そこを入れちゃうと有りがちな話になっちゃうのも分かるので、微妙なところではあるけど。

話の展開としては最後にサプライズがあるとは思ってたけど、おおー!そうきたか!と素直に驚いて楽しめた。

あとG兵器にビックリ(笑)