色々な意味でアメリカならでは、という映画。
「祖国」「建国の父」という表現によく現れているけど、我らは自分たちの手で力をつけ自由を勝ち取ってきた!という誇りの歴史が、アメリカをアメリカたらしめている。
だから銃も、悪人の犯罪に使われる危険なものという発想ではなくて、自分たちの生活や権利を守るための正義の手段なんだ……という。
日本人は刀狩以降、民が武器を持つことを権力から禁じられてきているから、その感覚のギャップはだいぶ否めないな。
ロビイスト、初めてリアル(かどうかはわかんないけど)な仕事ぶりを見たけど、ハードすぎる。笑
ほぼFBIとかCIAじゃんか、、アメリカ人はまあハードに働くイメージ強いけど、今まで見た中で一番エグい働き方してるアメリカ人ビジネスマンでした(ちなみに次点がプラダを着た悪魔のアンディ)。
そもそもロビイストの存在はじめ、議員の買収に恐喝、憲法の穴、カネと政治、利益団体……民主主義の隠しきれない汚点は挙げたらキリがない。それをまざまざと見せつけられる。
それでも、自分が思う正しいことをする。
その信念を曲げずに、虎視眈々と罠をしかけ、最後まで敵を弄する(弄されていることにも気づかせない)彼女の手腕には、本当に舌を巻きっぱなし。クルクル。
少しでも長く起きて、境界線を見失いながら多くのものを犠牲にして、それでも「勝つ」ことに注がれていく彼女の気迫と執念は、非常に恐ろしく、危険な香りさえ感じるものがあった。
狂ってる。(褒め言葉)