千広

薔薇は死んだの千広のレビュー・感想・評価

薔薇は死んだ(2015年製作の映画)
4.5
この映画、観ないなんてもったいない。。というぐらいに内容、美術ともに大満足です。

「私らしく生きるにはお金が必要よ。」エルザはまさしくその通りに生きて、女王様のように暮らしている。
そのためにカトゥに言った「常に堂々としていることが成功の秘訣よ」という言葉通りに行動してきたのだと思う。

その堂々たる振る舞いや頭のキレ、、彼女の悪魔的な魅力に男女関係なく虜になってしまうし、そして惑わされ誰のものにもならない彼女の手のひらの上で転がされている。誰が彼女を独占できるのか?そしてその行き着く先とは、、

余談ですが…
余韻の残るラストにカトゥは今後どうなるのとは思いつつも、エルザのような聡明さとローザのような慎ましさどちらをあわせて持っている彼女は、きっとエルザのようには生きないし、物語後にはじまる第一次世界対戦中も強く生きていけるだろうと思った。(ジャンヌダルクを重ねてしまった、考えすぎ?)

おしゃれ映画の話題作は少し前何本かあったけど、ずば抜けてこちらはオススメです。(特にアンティーク好きならなおさら!)
個人的にコレクションしている洋服も劇中に出てきて久しぶりに着たくなりました。やっぱりこの時代は服も家具や食器類までもどんぴしゃで好みです。。

まだまだ書ききれないぐらいたくさん思うところはありますが、、もう相当長文ですので、、最後までお読みくださりありがとうございます。
ついつい考察したくなる映画ですね。
千広

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