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スウィート17モンスターのkuuのレビュー・感想・評価

スウィート17モンスター(2016年製作の映画)
3.6
『スウィート17モンスター』2016年米国の青春コメディドラマ映画。
原題『The Edge of Seventeen』
“崖っぷちの17歳”やけど、私的にはどちらも味がある題かな。
女優の他歌手としても人気を集めるヘイリー・スタインフェルドが主演す。
お話は、
17歳のネイディーンは、イケていない女子ちゅうのが設定。
しかし、後チョイ見方や言動を変えたらかなりキュート(多くの人がそうあるように)友人は幼馴染みのクリスタONLY。
唯一理解者やった父ちゃんは幼い頃に他界。
常に回りを困らせる存在として描かれている。
そんな彼女には、イケメンで成績優秀、スポーツマンで人気者という兄・ダリアンがいる。
全てを持っとる兄に対して、強いコンプレックスを抱いているネイディーン。
せや、事も有ろうに、親友・クリスタと兄・ダリアンがラブラブに。
他人の恋心を理解できず、やがてクリスタと絶交しちまうネイディーンは、次第に孤独を深めてゆく。。。

大した出来事があるわけちゃうしストーリーの大きな浮沈はあまり感じないけど、テンポはとてもよかったかな。
登場人物のキャラもたってるし面白く、なによりセリフ回しがクスッと笑えてよかったです。
笑える表現は下品やけど、セリフの掛け合いのリズム感の面白さが上手く?フォローしていたように感じた。
エンディングへの流れもキレイで、全体として見てとても楽しかったすね。

人は、各個人違う強みや魅力を与えられとるし、逆も然り。
もし自分には、強みや魅力なんかあらへんて云うなら、強みとか弱みてのを人との違いやと言い換えるとわかりやすいんかもしれへん。
理想は、互いの違いを認めて、それを生かし合いながら関係を築いて、人と人との間で成長していく事なんやろけど、実際の社会には合う人と受け付けへん人が混在しているのは、至極当然。
日々、起こる問題てのに対する視点を変えるだけでも世界が変わるって云われてる。
問題てのは、問題を与えられた人が成長すっために起こるモンやと考えても過言じゃないし、自分以外のせいにしようとしているうちてのは問題は解決しにくいモンや。
人の好き嫌いちゅう感情は脇に置いといて、目的を明確にすることはだいじかな。
加えて、急ぎ処理が必要なんはたまにはあるが、追い求め過ぎてるって思たら一休憩して考えてみる。
作中でも主人公の担任教師もアドバイスしてる。
その間にマジに解決したい問題てのは何か!!
に視点を向けていく必要があるんやろな。
ほんで、目的を達成するための具体的な行動をとれるかどうかが鍵になる。
家族であってもそれぞれの立場や役割で見ている視点は違う。
せやし、夫婦でも親子でも、なかなか理解し合えないときがあるんも事実。建物としての家はあっても、家族の絆をつくり為には、起こる問題も必要なんかなぁなんて思えた作品でした。

この作品でふと思い出したカーペンターズの曲を一部抜粋しときます。

『I Need To Be In Love』

So here I am with pockets
Full of good intentions
But none of them
Will comfort me tonight

I’m wide awake at four a.m
Without a friend in sight
Hanging on a hope but I’m alright

I know I need to be in love
I know I’ve wasted too much time
I know I ask perfection of
A quite imperfect world
And fool enough to think
That’s what I’ll find

私の胸の内(ポケット)には
素敵な考えで溢れてるんだけど
どれも今夜の私を
慰めてくれそうにない

すっかり目が冴えた a.m 4:00
近くに友達もいなくて
希望てのを掴んで放せないけど
でも大丈夫よ

I know 恋をしなきゃ
I know ずいぶん時間を無駄にしてきたわ
I know こんなイカれたな世界で
完璧さを求めていた事を
そんなものを探そうなんてバカだって事を
kuu

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