Taketo

スウィート17モンスターのTaketoのレビュー・感想・評価

スウィート17モンスター(2016年製作の映画)
-
見ていて「ゴーストワールド」を思い出す人もたくさんいるように思います。
「ゴーストワールド」はソーラ・バーチが1人取り残されてしまう作品で少し暗い終わり方をしますが今作は普通にハッピーエンドな作品でした。
非リアの主人公はリア充になりたいのですがそうなるには自分は周りとは気が合わない。唯一の小学生の頃からの親友もまさかのリア充である自分の兄と付き合ってしまい、しかもパーティーに行って見れば自分と同種だと思っていた親友はなかなかに世渡り上手。「ゴーストワールド」同様、主人公は周りに取り残されてしまいます。そういう感覚は僕もした事があるので、一瞬でも自殺したくなる気持ちもわかりますし、逆に教師のウッディ・ハレルソンに「君はお気に入りの生徒の1人だ」って言われてちょっと嬉しくなる気持ちもよくわかります。共感ポイントが多いので見ていて楽しかったです。
結局のとこ、それでも自分を受け入れるしかないですし、彼女は親、兄、親友に彼氏から承認を得れる事で前向きになれます。誰しもがそうだと思います。寧ろ17歳という時期にあれだけ周りに迷惑をかけて自己主張して最終的に大事な人から承認を得れるなんて彼女は凄く幸せだなと思いました。
彼女が好きな男の子に「セックスしない?」メッセージを送ったのは自業自得だろと少し思いました。Netflixの「13の理由」だったらあんな恥ずかしいメッセージは直ぐに回されてしまいますし、そういう意味でも彼女はラッキーかなと思います。
Taketo

Taketo