”号泣会見的思考”
とある議員がお茶の間を爆笑の渦に飲み込んだ”号泣記者会見”という事件があった。
あれで爆笑できます?
私は怖かったですよ。
其処にあるのは
いつかあんな風にすべてがねじ切れて壊れていってしまうのでは?という”根源的恐怖”とあんな風に身に降りかかるすべてを投げ出して幼児退行の如く泣き喚けたらという”根源的期待”だった。
今作のヒロインは拗らせ系の17歳。正直ムカつく面倒くさい。百合百合しく6歳からの親友に依存し、友達を作らず、我儘を突き通す”クソヒロイン”
”クソヒロイン?”
しかし彼女を見放したら
私自身の大事なモノが砕けてしまいそう…
「タクシードライバー」で出逢ったトラヴィスに感じたあの感情と似ていた。
彼女が自分でハマっていく青春期の沼を延々と見せられるのは、ポップでキュートなルドヴィゴ療法であった。
ただ彼女のように、世界で飢えた子供達や少年兵や難民や痴漢冤罪を掛けられたおっさんたちを差し置いて「世界で一番不幸な人間」として崇められたいという”根源的期待”を感じてしまった。
箍が外れてしまえば、なってしまうだろうという人間に堕ちないように歯を食いしばって生きる今現在から、ポップでキュートなルドヴィゴ療法で、過去の自分の暗黒面と向き合える機会を与えてくれた映画だった。
ウディ・ハレルソンの存在感が温かなノイズだった。
あと温泉プールつきの家って何だよ!!