このレビューはネタバレを含みます
今20歳ですが、高校生の頃は私もこんなだったなぁ〜など共感するところがたくさんありました。
スクールカーストで自分を型にはめてしまい、そこから抜け出したくても抜け出せない。好きな人から好かれたいが為に一方的な愛情を示したり。
兄貴とはとびきり仲が悪いのは私もそうで優越感や劣等感がお互いの中にあったのかもと、思い返してました。
前半は、乳首が透けてる兄貴だとか、パーティーで放置した親友、先生も最初嫌な奴だなんて思いましたが、後半になるにつれてそれは全てネイディーンの妄想と視野の狭さから見えていた幻だというのがわかりました。
先生だって惨めな独身ハゲと思って、おまけに生徒を家に連れ込む変態?まで思い込みましたが、まんまと引っかかりました。
わからない、わからない、自分の気持ちが矛盾したり複雑化して言葉に表せない、もしくは誰にも言いたくないと殻に閉じこもりたい年頃。
自分不幸なんだと思いたかったのだとおもいます。
悲劇のヒロインはそのうち奇跡や幸せ、きっかけが降り掛かってくる、物語上好都合なものです。ある意味、悲しみから楽になりたいだけだったんでしょうね。