Maki

スウィート17モンスターのMakiのレビュー・感想・評価

スウィート17モンスター(2016年製作の映画)
3.9
レディバードや、さよなら 退屈なレオニーなど、青春こじらせ系の作品は何度か観てきたけど、この作品はこれまで観た中でも一番好き。

一つ一つの生意気な発言や行動さえ、どうしても憎めない主人公が愛おしくて、そんな彼女の姿に釘付けになった。特に担任の先生との掛け合いが最高。

親友と男関係で突然疎遠になったり、誰よりも心配してくれる母親と小さなことで喧嘩をしたり、自分を慕ってくれる誠実な男の子よりもイケメンのチャラ男にどうしても惹かれてしまったりと、私にも共感できる部分が多くあった。

ネイディーンのように、ティーンエイジャーの頃は自分のことでいっぱいいっぱいで、周りの人に心無い言葉を放ったり、傷付けたりしてしまったこと、そして、今思い出すと顔から火が出るような痛々しい思い出の数々が蘇る。

今となっては恥ずかしいと思えることの方が一生の思い出になることも、この年になって分かった。この作品で気持ちが少しだけ学生時代に戻ったような気がした。夏の始まりに観れてよかった。
Maki

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