幼い時から友達がいない主人公が、唯一の親友が兄と恋に落ちたことで動転、あれこれ問題を起こす青春ストーリー。
個人的に、ヘイリー・スタインフェルド出演作に今のところハズレなし！ なので観てみた。
こじらせ女子高生モノ、ということだけど、「こじらせ女子」という言葉がそもそもあんまり好きじゃない。男子だって十分こじらせてる人もいるじゃないか。
さて、今作はこじらせ女子と言うより「嫌われ女子」。
こじらせモノって、外的な理由があったり、本人が成長途上だったり、ただ内面が繊細なだけで本人に落ち度はないパターンが多いと思うんだけど。
今作のヒロインは、そりゃ嫌われるよな！ な間の悪い言動のオンパレード。
一応、10代で父を亡くしたという外的な理由はある… けれど、本人が考えナシに発言するせいで、気まずくなるだけでなく周りを傷つけてしまう。
自覚はないんだろうけど、本人が悪い。傷ついてるのは貴方だけじゃない、貴方こそ周りを傷つけている。
イマドキの若者の想像力の欠如を描いていて、そういう意味では痛さ100%かつリアルないたたまれない作品だった。
（ああでも、自意識過剰な子ども時代ってこういうところあるかもな…
自分だけ惨めな気がして周りが見えていなかったり…）
学校でもイケてるナイスガイで通っていそうな兄が、本音を漏らす終盤が良かった。（本当に良いシーンだった。）
あと教師役のウディ・ハレルソンとヘイリー・スタインフェルドのやり取りはどれも最高。どのシーンも見返したい。
ウディ・ハレルソンが出演したこととその役柄で、この映画の評価は爆上がりしてるんじゃないかと思う。（ヘイリーの憎たらしい演技ももちろんいいよ！）
