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スウィート17モンスターのnamのレビュー・感想・評価

スウィート17モンスター(2016年製作の映画)
4.2
「こじらせた思春期のリアルを切り取った青春ムービー」

ヘイリー・スタインフェルドちゃんが小さい時から偏屈で、口も悪く嫌味ばかり、兄弟とは仲が悪く、母親とも口喧嘩ばかひという思春期の誰しも共感しえるだろう複雑でモヤモヤした時期を見事に切り取ってます。

嫌われ者な彼女の小2からの唯一の親友が、まさかの大嫌いで軽蔑してる兄の彼女になってしまう事で彼女の生活が変わり始めます。そして足掻きながらも、一歩ずつ成長する姿が最高でした。

ヘイリーちゃんの等身大でリアルな演技も素晴らしかったですが、そんな拗らせ気味の生徒を優しく、ユーモラスに包み込むブルーナー先生役のウディ・ハレルソンや好青年感満載のアーウィン役のヘイデン・セットーの2人もとてと良かった。
彼らの存在がネイディーンの救いになってたのは間違いないですね。

そしてなにより複雑な時期のリアルな会話を見事に表現した脚本がとても秀逸!1つ1つの会話やセリフがリアリティがありつつも、ユーモラスでセンスを感じる脚本でした。本作と同じ主演と脚本コンビで名作「バンブルビー」も手掛けているとの事で通じるものがあり、納得です。

女子が主人公なので特に女性にはオススメですが、青春の痛い思い出は男性でも共感できる部分あるかと。

青春ムービーとして素晴らしい作品です!
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