近藤真弥

エンバース(原題)の近藤真弥のレビュー・感想・評価

エンバース(原題)(2015年製作の映画)
2.0
記憶を維持できなくなるウイルスが蔓延した世界で生きる人々を描いたSF。過去を忘れることで文明が崩壊したという設定は、今に向けた批評性を感じさせる。登場する父娘と学者は、前者が家父長制、後者が専門知の軽視といった同時代的問題を示している。こうしたさまざまな問題を横断するチャレンジは面白いと思うけど、それが上手くまとまってないのは残念。アイディアは鋭いですけどね。
近藤真弥

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