KUJIRA

ジェーン・ドウの解剖のKUJIRAのネタバレレビュー・内容・結末

ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

汗ばむけど、体はヒンヤリ。そんな今日の気候そのものの居心地の悪い作風。ビックリ系では無く、ジワジワ系の良作ホラー。
一家全員が残虐な殺され方をした家の地下から見つかった不思議な遺体。解剖しても謎は深まるばかり。両手首と両足首が粉砕骨折。舌も切り取られ、膣内も損傷。肺は黒焦げで、他の臓器も傷だらけ。それなのに外傷は無い。終いには、皮の内側に、怪しげな文様が。
遺体の少女が、イヤラしく無く綺麗。それがまた不気味さを煽る。遠目で全裸が映るシーンもあるが、変に体を舐め回す様なカメラワークは無いから、話の展開に集中出来る。
細かい解剖で新たな事実を積み上げて、冒頭の事件に繋げるかと思いきや、話はオカルト方面へ。これも想定内だし、好きなジャンル。この辺りが人を選びそう。
遺体が動き出すなど怪奇現象が頻発し、遺体は魔女であると言う結論。しかも生きていると言う。解剖の傷は自然治癒していたが、動ける様にはならないのかな。骨折とか、内臓の損傷とかは?
何百年も遺体の様に横たわって、人間が来たら苦しめて殺す。よく分からない存在。続編を作って、貞子みたいにポップアイコンに成り下がるのだけは止めて欲しい。
KUJIRA

KUJIRA