ガラムマサラ

ジェーン・ドウの解剖のガラムマサラのレビュー・感想・評価

ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)
3.8
こっわぁあ!?

久しぶりにホラー映画でゾクッとさせられましたよ。
まさかこんな背筋に冷水を垂らされるような感覚を味わうとは……。


検死官故に遺体を見ることが日常となっている親子が、非日常を纏った遺体に関わったばかりに大変なことに。

そも私たちからすれば遺体なんてフィクション並みに現実味の無い存在ですから、見れば無条件に恐怖を感じたり気味悪く思うものです。
しかし彼らはそれが仕事ですから。なんなら解剖までする職業なのでそらぁもう冷静沈着。
件の遺体を見ても訝しみはすれど、手際よく仕事をこなします。

その姿が結構頼もしいんですがねぇ……。
解剖して、遺体の不可思議な点、一見してわからないところから素人目に見てもおかしい点を詳らかにしていくのですが、それと同時に起きる謎の現象。

ビックリさせる、というよりも不気味さに重きを置いた演出が嫌らしいんですよ。
昔ありませんでしたか?シャンプーで髪を洗っているときに何か後ろにいるんじゃないかと感じたり、夜道を一人で歩いてるときに暗闇に何か潜んでいるんじゃないかと感じたり…………あれに似た怖さです。

親子もきっとそういう恐怖を味わったんじゃないでしょうか。

まあそれも序盤だけ。
検死官らしく仮説、推論を並べて遺体の謎を調べていくにつれて恐怖もエスカレートしていきます。


何より怖いのがやっぱ遺体の女性!
顔綺麗すぎるのが逆に怖い!
真正面からカメラを向けるカットが多いのですが、瞬き一つせずにこっちを凝視してくるので「こっちみんな」とずっと思っていました!

てか普通目閉じておかない!?