なちゅん

アンダー・ザ・シルバーレイクのなちゅんのレビュー・感想・評価

3.3
えっ、私何観てた?この2時間20分、何観てたの?ってなった。
でもそれはつまらなかったとかそういうのではなくて、ただただ「何が起きてたの??」というだけで、何が起きてるの??と思いながらストーリーに必死でしがみついている2時間20分はすごく濃密だった。

アンドリュー・ガーフィールド演じるサムは33歳(恐ろしいことに全然そう見えない)にして何者にもなれないどころか、凡そ定職に就いてるとも言えないクズ。自堕落で欲望だけ程々に満たせればいいやというような感じ。そんな彼がある出会いをきっかけに、いろんなクルーを集めて謎を解きながら町のオカルト的な都市伝説の「ホント」の部分に触れてしまう物語。
荒唐無稽と言えば荒唐無稽で、どれが実際にサムの身に起こったことなのかとかその辺りは結構謎のままで、ある種の悪夢を見ているような感じなんだけど、不思議と引き込まれる。オカルトとか陰謀論って、信じちゃうかどうかは置いておいて、面白いしね。

これ以上はネタバレになってしまうから言わないけど、この映画は不思議。へんなの、って思うし、だから何?感もあるし、このあとサムはどう生きていく気なの?とも思うけど、不思議に面白かった。
謎解きとかオカルトが好きな人は好きなんじゃないかな。
なちゅん

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