kassy

アンダー・ザ・シルバーレイクのkassyのレビュー・感想・評価

3.4
試写会にて。

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突如失踪した美女の背後に陰謀を感じたサムは、持ち前のヲタクさで、暗号を解いて謎を解いていく…

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都市伝説、暗号、サブリミナルが多様に盛り込まれ、ヒッチコック、R.E.M、デヴィッド・リンチ、ニルヴァーナなどあらゆるカルチャーが入り混じる。
LAが舞台なので、悪夢版ララランドとは言いえて妙だが、明るいポップカルチャーの側面がレディ・プレイヤー1なら、暗いポップカルチャーの側面が本作という印象も受ける。

大仰な音楽で不安を煽り、あえてチープなハリボテを使い、イラストは昔風とこだわりが透けて見える。
沢山の引用、オマージュがあってとても把握しきれないほどだ。

物語は謎解きの面があるので、一体どうなるのか先が気になる展開なのだが、途中からは予告からは読み取り切れなかった奇天烈な展開に。逆の意味で一体この先どうなるのかが不安になる。
根底に流れるメッセージはあるものの、展開の奇天烈さの方が印象が強くなってしまってる感もあり、一種のトリップ感さえある。
ビジュアルはカラフルで彩度高めで綺麗で好きだった。

謎が謎を呼ぶ展開で、
一体あれはなんだったのか?
これはどうなったのか?
元ネタあれは何?
とにかくハテナが沢山出てきて、見た後の会話は盛り上がる事間違いなし。

過去作アメリカン・スリープオーバーを予習して行きましたが、なるほどそう使うかと感心したので、観ておくのも一興。
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