けんくり

アンダー・ザ・シルバーレイクのけんくりのレビュー・感想・評価

4.5

暇人の主人公に付き合うこと140分。
いろいろと虚無感を覚え、疲れる映画。

現実とも妄想とも区別のつかない出来事、イメージが伏線のように登場する。それらをパズルのように嵌めていけば全体像を掴めるのだろうか。

全て理解したいのだけど、本作自体が考察厨へのメタなのかなとも思う。

主人公は陰謀論者で、偶然としか思えない事象を、すべて繋げて考えようとする男。
主人公と観客とを重ねてみると、映画の正体を掴もうとすることこそ、陰謀論のように野暮で退屈なことなのかも。
まして監督は、前作で議論を巻き起こした「イット・フォローズ」の人だし。

疲れるけど、もう一度観たい。