サラリーマン岡崎

アンダー・ザ・シルバーレイクのサラリーマン岡崎のレビュー・感想・評価

4.4
空虚な社会の中で自分はいつか何者になれると信じてとりあえずその日を生きる。
LAだけでなくどこでもそうだろう。

しかし、そんな中で自分より先に出たもの(犬)に嫉妬し、性欲(裸体女性キラー)に殺される。
そして、この世界に疲れ、天へと生きたいと思う。

僕たちはいろんなメディアに支配され、
それらに操られる。
ひとつひとつのメディアが人々の思想をつくり、妄想を掻き立てる。
だから、自分はいつか何者かになれるかもと思う。
映画を観ている僕もそう。

でも現実は違くて、窮屈で生きにくい。
だからこそ、音楽を大音量でかけながら散歩したり、クラッカーを食べながらオレンジジュースを飲むような自由さに惹かれる。

はぁ、なんて切ない映画なんだろう。
泣きたくなるのは僕だけ?