背骨

アンダー・ザ・シルバーレイクの背骨のレビュー・感想・評価

4.2
これはハリウッドで夢破れた男の白昼夢…

仕事もなく家賃を滞納し、シルバーレイク追放間近のサムが出会った謎の美女 サラ。

出会った翌日突如失踪してしまった彼女を探偵気取りで探した結果辿り着いた先は、「この世界は一部の権力者に操られているのではないか」との疑念。

そしてその疑念はやがて自己の存在意義を探る迷宮とも重なり合っていく…

一部では難解…理解不能…などとの意見もある賛否両論な映画ですが、ストーリー上の謎解きとデヴィッド・ロバートミッチェル監督自身の自己探求とが「謎解きの入れ子構造」とも言える形でリンクしていくのが面白い。

映画とは?ポップカルチャーとは?オリジナリティーとは?ショービジネスとは?ハリウッドとは?等々…

謎解きとメッセージ両面で核心に迫る“ソングライター”とのシーンは至高。
ストーリー上も重要な“あの人”の“あの曲”をピアノで弾きだしたときは震えちゃいました。

これはクセになる。観るほどに発見がありそうな…終わりなき謎解きの入れ子構造に何度でも翻弄されたい…(たぶんそれがループする)
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