きたの

アンダー・ザ・シルバーレイクのきたののレビュー・感想・評価

4.7
初めてマルホランドドライブを見た感覚と似てる。繋がってるのに分からない。物語の核心が見えてるのに分からない。あの不思議な感覚。

「不可解なものが欲しい。今はないから」一言一句合ってるか分からないけど、こういう台詞が映画の中であった。なんでも分かってしまう今に掴み所のない映画を作りたいという思いがあったのだろうと解釈したけど多分半分も正解してないだろうな。

他人が野心を燃やして作り上げたものを丸々理解するなんて不可能。きっと上辺だけを見て、全て理解したつもりでいるのだろう。自分も含めて滑稽だと思う。だって考えて選んできた道のはずが最初から選ばれていたことを知る由もないことだから。

「犬殺し」「フクロウの仮面をした女」「ポスターの女性」何がなんだか分からないことが多いけども、もう少し理解できるよう頑張ってみようと思う。椎名林檎の丸の内サディスティックのように一見意味のない言葉を並べてただけのように見える歌詞も言葉一つ一つを理解すれば物語が見えてくるみたいに、この映画もそんな類の物な気がしてる。

「ミステリアスな展開」「ロサンゼルス」「坂の上の家でのパーティ」「謎を解き明かす旅」「女優」
おそらくマルホランドドライブに影響受けてる部分は確実にあると思う。だから手始めにマルホランドドライブを見直して、紙とペンを持ってもう一度この映画にリベンジしたいと思う。
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