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アンダー・ザ・シルバーレイクのkioのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

わたしは好きだよ!
‥‥っていう一言目にもう好みが別れる作品なのが表れてる~。

タイトルのシルバーレイク、なんだろうと思ったらロサンゼルスの地名なんですね。
そこで暮らす、アンドリューガーフィールド演じる青年が隣の美女に恋をするんだけど、いいとこまで関係がいきかけたところで彼女が失踪して‥っていう話。そっからはもうめくるめく不可思議な世界の幕開けよ。

鑑賞した時に村上春樹のねじまき鳥クロニクルを思い出した。
「超おもしろいんだけどなんだかわからない」からかなぁと自分では思っていたのだけど、ねじまき鳥クロニクルに出てくる井戸(主人公が潜っていく)は主人公の内面世界の暗喩。
この映画もシルバーレイクの下に潜っていく=‥っていう暗喩なんじゃないだろうか。
要は現実逃避の話なんじゃないかな。
多分鳥のおばさんはほんとにいて、間の数日は全部現実逃避の産物なんじゃなかろうか。

サラが実在しないという論もできるけど、まぁいるにしてもいないにしても、手に入らない、主人公が追っかけているものの象徴だと思う。この街での成功というか。
で、この街で成功しているやつらはなにがあるんだ?なにかあるはずだ、っていう妄想。

終盤でやたら上昇という単語が出てきたり、序盤で花火を見上げたりするのだけど、この上下を比喩としてもっかい干渉したらもっと色々わかりそう。
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