ねんどおにいさん

アンダー・ザ・シルバーレイクのねんどおにいさんのレビュー・感想・評価

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作品ジャンルを定義する事すら難しい、スコアを付けられない変な作品


ある日怠惰な生活を送っている主人公の家の隣に、とんでもなくマブイ姉ちゃんが越してくる。
一目惚れした主人公が翌日逢瀬の約束をするものの、当日になると何故か彼女の家はもぬけの殻になっていた。

彼女の行き先を探っていく中で世の中のあらゆる物に暗号が隠されている事に気付く主人公。
コレは果たして妄想なのか現実なのか。


ってな具合のストーリーが一応本筋になってはいるものの、コメディ的なシュールな話運びをするかと思ったら突然ホラーっぽい演出をしてみたり、既存の映画のジャンル分けに属さない謎ジャンルの映画です。

全体的にデビッド・リンチ風の高熱に浮かされたときの悪夢みたいな雰囲気。それでいてヒッチコック的な固定点カメラのズームインアウトを多用して見せたり、監督のデヴィッド・ロヴァート・ミッチェルの映像感覚がセンス抜群で素敵です。



結局見終わった今でもどういう映画だったのか説明が出来ないけど、兎に角2時間20分の長編なのに画面から目が離せなかったです。
不思議な魅力のある作品でした。