いののん

アンダー・ザ・シルバーレイクのいののんのレビュー・感想・評価

4.2
観てから何日か経ったけど、まだじわじわきている。それで今、思うのは、ああ、この映画は、自由なんだなあってこと。自由ってこういうことなんだなあって。そんな気がする。


先達へのリスペクトにあふれているのに、そこからも自由なんだよね。制約とか窮屈さとかを感じない。好きなものいっぱい集めて、やりたいこといっぱい仕込んで、その歓びとか、表現したい衝動とか、作りたくて作ってる楽しさとか、そういうものが伝わってくる。オリジナルとはなんぞや、を考える時、これぞオリジナル!って言えるのではないかと思う。時間の経過にもきっと耐えうる。


アンドリュー・ガーフィールドを、初めて好きだと思った。Tシャツ込みで。妙な笑い顔、込みで。走り方、込みで。ベタついた手も、スカンクの臭いも、込みでいい。トマトジュース風呂は遠慮するけど。


こんなまじまじとじっくり、トイレでした、う○ちを見せてくれた(見せてくれたって言い方もヘンだけど)映画も初めて。あのウ○チが記憶にこびりついて離れないけど、まあいいや。


サムがソングライターをああした時、いつもだったら目をそむけちゃうけど、こんかいはしっかり見ることができた。それがうれしくもある。


普段から妄想に明け暮れているわたしは、これからも妄想と仲良くしていこうと思う。
いののん

いののん