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おとなの事情のHKのレビュー・感想・評価

おとなの事情(2016年製作の映画)
3.4
とても高評価で各国でリメクされた本作、遅ればせながらオリジナルのイタリア版を観てみました。
う~ん、なるほど。面白いんですが想像以上ではなく、まあこんなもんかというところ。
もう少し笑える話かと思ったら、けっこう笑って済ませられないネタばかりだし、イヤなヤツばかりで感情移入できるキャラが一人もいなかったからですかね。
でもまあそこそこは楽しめました。

ちょっと別の話になりますが、個人的にこのシチュエーションが苦手。
というか、スマホ見せ合う以前に友人たちが夫婦同伴で集まるこのシチュエーション。
昔、似た経験がありますが、妙なストレスがあってダメ。
それぞれ単独で会うと自然にやりとりできるのに、夫婦やカップルで集まると無意識に妙な対抗意識のようなものが出てしまうのか・・・どっと疲れます。

ついでに言うと、私は同窓会なんかも苦手で、参加はするもののいつもすることなくて、だいたい片隅で一人でタバコ吸いつつ、次回はもう参加しないぞと固い決意をするんですが、誘われるとまたホイホイ行ってしまうという(どこが固い決意じゃ!)。
こちらもそれぞれ単品だと普通に話すのに集団になるとナゼか居心地が悪いんですよね。
最近は案内も来ませんが、まあ今はタバコも吸えないから居場所はもうないのかも。

話が完全にそれましたが、私にとって本作がイマイチだった理由にもうひとつ思い当たりました。それは私自身が日頃スマホをプライベートであまり活用していない点。
電話もメールも仕事絡みの最低限の連絡事項のみ。休日はほぼ誰からも電話もメールもないためこの映画観ても他人事であまり切迫感が伝わってきません。
もしスマホが使えなくて一番困るとしたらfilmaが使えないことくらい。
あ、でもPCがあればなんとかなるか。やっぱりスマホ無くても困らないかも。

そう言えば、本作を観ていてポランスキーの『おとなのけんか』を思い出しましたが、ワンシチュエーションの会話劇という点では同じ。あちらは二組の夫婦しか登場しませんでしたが本作よりもう少し面白かったかな。

月食の日の言動には気をつけようと思います。
HK

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