るる

おとなの事情のるるのネタバレレビュー・内容・結末

おとなの事情(2016年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

シチュエーション的に『ランダム 存在の確率』を連想していたらメロドラマのような音楽が流れ出してパラレルワールドで終わって教訓話になってびっくりした。でも、幕切れがあの体操で終わるのは余韻があったし、エモかった。

もっと心理サスペンスというか秘密を隠そう誤魔化そうとする駆け引きが続くのかと思ったので、中盤まで情報量が多いわりに読み取りにくいなと思ってたけど。

ロッコのお手本みたいな娘とのやりとり良かったなあ。お咎めなしのエヴァがなんとも言えん。

ペッペがゲイだと判明したあたりからグッとおもしろく。ペッペを守ろうとしたレレも、恋人を守ると宣言したペッペも素敵だった。

心機一転、真っ赤な口紅をつけて指輪を外して颯爽と出て行くビアンカは痛快だった。コジモは、ラストの、バレなかった場合の描写が効いてて。

妻カルロッタのゲイへの拒否反応、Facebookの男とのやりとりに関係修復不可能を静かに呑み込む夫レレがやっぱり好きだったな。

見応えがあった。
るる

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