抹茶マラカス

おとなの事情の抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

おとなの事情(2016年製作の映画)
4.1
監督の新作「ザ・プレイス」が上半期でも随一だったのでチェックしてたが、やっとこさ鑑賞。
友人7人(夫婦3組+1人)が会食の間携帯をオープンにして通話もメールも見せ合うことにすると…というワンシチュエーション。「ザ・プレイス」よりは舞台を広めに使ってるが、やはりワンシチュエーションで演劇的ではある。
月食で2つのものが1つになり、秘密を共有した時に訪れるのは当然…ロクなもんじゃねえ!携帯見せろ、と友達だろ?の私の嫌いなワードトップ5が同調圧力で飛び出す話が胸糞じゃ無い訳がない。
夫婦3組+1人という構成、これから来るメールと電話だけオープンというゲームの特殊性を考えれば、抱える秘密や動機なんかは割と容易に推測できるが、会話劇でサクサク進むのは流石の手腕。
おとなの事情、というだけあって、愛や恋の話で、親としての秘密は無かったりしたので、ここから親子の話も描く「ザ・プレイス」に辿り着くのは凄いのでは。パオロ・ジェノヴェーゼ。新作を待ち遠しく思う監督が増えました。