おとなの事情の作品情報・感想・評価

おとなの事情2016年製作の映画)

Perfect Strangers/Perfetti sconosciuti

上映日:2017年03月18日

製作国:

上映時間:96分

3.7

あらすじ

「今では携帯はプライベートの詰まったブラックボックス。ゲームをしない?食事中、かかってきた電話、メッセージをみんなオープンにするのよ」。友人夫婦7人が集う夕食の場で、エヴァはいきなりそう提案した。新婚のコシモとビアンカ、反抗期の娘に悩むロッコとエヴァ、倦怠期を迎えたレレとカーロッタ、恋人に今日のディナーをキャンセルされたペペ。「何かやましいことがあるの?」と詰め寄る女性陣に、男性陣も渋々ポケット…

「今では携帯はプライベートの詰まったブラックボックス。ゲームをしない?食事中、かかってきた電話、メッセージをみんなオープンにするのよ」。友人夫婦7人が集う夕食の場で、エヴァはいきなりそう提案した。新婚のコシモとビアンカ、反抗期の娘に悩むロッコとエヴァ、倦怠期を迎えたレレとカーロッタ、恋人に今日のディナーをキャンセルされたペペ。「何かやましいことがあるの?」と詰め寄る女性陣に、男性陣も渋々ポケットを探り、テーブルには7台のスマートフォンが出揃った。メールが来たら全員の目の前で開くこと、かかってきた電話にはスピーカーに切り替えて話すことをルールに、究極の信頼度確認ゲームが始まる――!

「おとなの事情」に投稿された感想・評価

7人の友人夫婦が集まった食事会。新婚のコシモとビアンカ、反抗期の娘に悩むロッコとエヴァ、倦怠期を迎えたレレとカーロッタ、恋人にディナーをキャンセルされたぺぺ。他愛もない話の中から、参加者の一人、エヴァの提案で、かかってきた電話やメッセージをディナーの間、皆にオープンにすることに。女性陣に詰め寄られ男性陣も渋々応じ、テーブルに7台のスマホが出揃うのだが。。イタリアのアカデミー賞で作品賞・脚本賞を受賞したコメディ。監督は本作日本初公開になるパオロ・ジェノベーゼ。アメリカ・トライベッカ国際映画祭脚本賞、ノルウェー国際映画祭観客賞などの世界でも各賞を受賞しています。

日本人にとっても、世界中の人々にとっても、身につけるツールとなっているスマートフォン。携帯電話と呼んでいる時代は、電話やせいぜいメールを使う端末というイメージでしたが、今ではカメラで写真やムービーを撮り、ゲームで楽しみ、SNSで情報を発信し、オフィスソフトで仕事をするなどなど、PCと同じというか、PC以上に現代人にとって身近なツールになっているかと思います。でも、こうしたマルチメディアツールであるからこそ、人には見せることができない超プライベートな情報も溢れること然り(笑)。愛する息子・娘、ペットの写真くらいなら可愛いものの、、アダルト系のアプリであったり、家族や友人には知らせてないSNSの裏アカウントであったり、愛人からのメッセージであったりと、人に知られたくない情報も含まれて当然。それでも何でしょう。人は潔白であることを良しというというか、自分がそんな不純なことをしていないという虚勢を張ってしまう。そのことによって発生してしまう悲劇を面白おかしく描いていきます。

イタリア映画って、本当に凄いなと思わせられる人情劇が年に1作は遭遇するのですが、今年はコレでしょう。基本的に、ロッコとエヴァの家で行われるアパートでの夕食会という閉空間で展開されるのですが、これほど人の心理をうまくえぐるような展開を考えるのがまず凄い。とはいいながらも、人間関係が崩壊してしまうようなドロドロな展開にならないと一歩手前のところで止めているのがいいと思います。それぞれのキャラクターが魅せる様々な表情にクスクス、ゲラゲラ笑えるように作ってあるのもさじ加減が絶妙ながらも、様々な人間関係の問題を織り交ぜて考えさせる作品にもなっているのです。

と、全般的に快作と思えるデキなのですが、ラストのオチのつけ方が若干セコいと僕は思ってしまいました。まぁ、ここまでドロドロにしてしまって収集がつかなくなってしまった分、締め方としては分からなくはないんですけどね。。それでも濃密な96分間を楽しめるオススメ作品です。
秘密ってのはなぁ!!!!!人間に欠かせない構成要素のひとつなんだよ!!!!!なあハム太郎!!!!お前もそう思うだろ!!???!!
その通りなのだ!!!!!可視化にするのは政治の世界とネットワークの世界で充分なのだ!!!

以下ネタバレと真面目にレビュー

面白い。構成というか段取りの組み方が非常に上手。4組のカップルが携帯を公開しあうと他の男女からの連絡が入って一悶着起こるんだろうなというのが容易に想像できる。もちろん一悶着起こるのだがそれまでの段階がすごい。些細な摩擦から始まって徐々に疑心暗鬼になり、最後は爆発といった組み方になっている。まるでコース料理を味わっているかのよう。
最後の締め方も個人的に好き。観ている側を葛藤させるような締め方は嫌いだが好き。秘密を秘密のままにすれば仲は上手くいくんだろうがそれは表面上での話。話せば当然亀裂ができ、全てが不自由に感じる。心臓がピリピリする1時間半でした。
そしてエヴァもシリアルキラーでしたね。
ELIZA

ELIZAの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

自然な感じのイタリア人の生活を垣間見るようで興味深かったです。

オチが意味不明とか、なかったことにするのが大人の事情?という感想もありましたが、最後のシーン、私はあれはifバージョンだと受け取りました。
(友人が帰った後、ロッコ夫婦が寝室で話すシーン。ワインをこぼして着替えたはずのロッコのシャツが汚れておらず、着替えていない。
こちらではロッコの強い反対で携帯ゲームは行われておらず、その結果ならパーティはこのように終わっていたのに...という、もうひとつの未来だったのではないでしょうか。)
月食が起こっていた間のつかの間の人生。
人の裏の顔を覗き見るようです。
どちらのバージョンが正しかったのか。幸福だったのか。
真実をあばくこと、心をさらけ出すことがそもそもよかったのか?
その答えを、見る人それぞれの心へ問いかけているように感じました。

そういえば、父親のロッコの初体験を悩む娘へのアドバイス
「その日は君の人生で忘れられない日になる。後で笑えるようなら行きなさい。確信が持てないのならやめなさい…。」と助言するシーンが秀逸。
日本人でサラッとこんなふうに言える親はいるだろうか?
親として話すのではなく、同じ大人として物事の本質は何かを伝える。
ヨーロッパの大人の文化を垣間見る思いです。

設定こそけっこう普通だと思うのですが、
それでもこうやって魅せてくれるのは、人をよく描けているから。
大人になることが年をとる、ではなく、
熟成するのだと考えるヨーロッパの大人文化らしい映画だと思います。
f

fの感想・評価

2.4
会話劇。スマホを他人に見られたらマズイってのは今の時代当たり前の事なので、そりゃそうだろうと冷めた目で観てたら終わった。大人の事情って感じのオチも安易で薄ら寒いし何でこんな映画が賞取ってんのか意味不明。
ISAO

ISAOの感想・評価

4.0
間の悪すぎる携帯はホラーもしくはコメディのよう。脚本の優れた会話劇です。
くみん

くみんの感想・評価

3.8
うわ、最悪〜と思いながらもおもしろくみていたらこの結末とは!話としては悪趣味だけど、ひとりひとりはみんな魅力的で、イタリアのホームパーティは美味しそうだった。

まずはキッンでアペロ、その後着席して茄子の前菜?、ズッキーニの花のグリル?、トマトソースのニョッキ、ミートローフまで、一皿ずつでてきて最後はマスカルポーネのティラミスのはずだった、パーティの始まりから終わりまで。

それにしても日本人ってそう思われてるのか、ジャポネはねばるって、笑いのタネに。ビオワインをdisっていたのにもほほぅと。あとそれから、パパと娘の会話、これは素晴らし。
新婚カップルや娘の反抗期に悩む夫婦、倦怠期を迎えた2人など、食事会に集まった7人の大人たちが、「メールが届いたら全員の目の前で開くこと」「かかってきた電話にはスピーカーに切り替えて話すこと」というルールを設定し、「信頼度確認ゲーム」を開始する。
ゲームが進むにつれ、夫婦間のもめ事や家庭の問題、仕事や性格についての悩みなど、7人の本当の姿が次々と露呈していく。


リアルすぎるくらいリアル。
携帯なんてブラックホールそのものでどんな秘密だって隠されている。
他人の携帯なんて見るもんじゃないのに、こんなゲームするから隠していたことがバレるのだ。
最初にこんなゲームやろうって言い出したエヴァが一番の悪だったような気が。

みんなそれそれの秘密を暴露されたのに、この食事会が終わった頃にはみんな何事もなかったかのように振る舞い、見て見ぬふりをしてやり過ごしいる。
これこそが「おとなの事情」なのだ。

このレビューはネタバレを含みます

タイトル : 鍵付き日記帳
ー映画「おとなの事情」ー

小学生4年生の時、鍵がついた日記帳がクラスの女子の間で大ブームになった。
ブームの火付け役はたしかスミレちゃんだったか。
親に買ってもらったそれを学校に持ってきた。
日記帳はたいそうなものではなく、可愛いキャラクターが描かれた表紙のノートに小さな南京錠がついただけのものだった。
けれどスミレちゃんが持ってきたそれに、クラス中の女子の心が鷲掴みにされた。
部屋は兄弟と共有で、小さな町内が世界のすべてであった小学4年生の私たちにとって、鍵付きの日記帳は、初めての「じぶんだけの秘密」だった。

ポップなハムスターの絵が表紙の鍵付き日記帳を、私もすぐに買ってもらった。
小さくて金ピカな南京錠に、薄っぺらい鍵が(予備用なのか2つ)ついていたのを覚えている。
すごく興奮して南京錠をあけたのだが、真っ白な1ページ目と対面すると、かしこまって、何も書くことがなくなり、困ってしまった。
サッカー部のあの子のこととか、自作の小説とか、私にも女子小学生なりの秘密があったけれど、どれも鍵をつけるほどの秘密じゃないような気がした。
仕方なく、お気に入りのシールを貼ったり、日記みたいなものをつけてみたけれど、数日で飽きた。
結局、私以外のみんなも「じぶんだけの秘密」を十分に扱いきれなくて、中身を見せ合ったりして、最終的にはただのノートになっていた。

あの時の日記帳はいつのまにかどこかにいってしまい、今わたしの手の中にはスマホがある。
映画「おとなの事情」は、幼馴染の友人同士が集う夕食の場で、スマホを見せ合うというゲームを始め、それぞれの秘密が徐々に明らかになっていくというあらすじである。
縦13センチ、横7センチの、板チョコみたいに薄っぺらい機械。
これが私のすべてではないけれど、家族や友人が知らない”私”がこの中にあるのも事実だ。

恋人とごはんを食べているとき、机の上にはスマホが2つ並ぶ。
たまに彼のスマホがピロンと鳴る。
誰かがこの人を呼んでいる。
私の知らない、誰か。

大人になるにつれて秘密が増えた。
鍵をあけて中身を互いに見せ合いっこするような無邪気さは、あのノートと一緒にどこかへ失くしてしまった。
けれど、お腹に秘密を抱えながら生きている大人の私たちも、それはそれで良いかなって少し思う。
秘密の中身を共有しなくても、秘密という”人間の奥行き”を互いに認め合えたなら、私たちはこれからも一緒にいられる。 

大人には大人の事情がある。
タニー

タニーの感想・評価

3.0
ホームパーティーでふと始まったゲーム。スマホをテーブルの上に置いて・・。
絶対いい事ありゃしない!

このゲームの中でははっきりバレてないけど、エヴァが一番悪い女かな?
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