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「おとなの事情」に投稿された感想・評価

まさか

まさかの感想・評価

3.5
2016年、イタリアのアカデミー賞とも言われるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の作品賞と脚本賞をダブル受賞した。

終始リビングダイニングだけで繰り広げられる会話劇であるにもかかわらす、俳優の演技と脚本に支えられて少しも無駄がなく、小品ながらなかなかの完成度だ。よくできた舞台作品のようでもある。監督はイタリアではCMの名匠として知られるらしいが、映画作家としては遅咲き。しかしその才能は疑いようもない。

悪趣味な設定と毒にまみれた会話劇という点では、山内ケンジ(『友だちのパパが好き』、『テラスにて』)の作品とよく似ている。2人ともCM畑で大活躍し、映画も手がけるという経歴まで同じなのは、何か理由があるのだろうか。

登場人物は、友人宅で会食を楽しもうと集まった3組の夫婦と男1人の7人。やがて、テーブルを囲んだうちの1人の提案で各自のスマホに届いたメールや電話を全員に公開するという悪趣味なゲームを始める。うっかり気軽に始めたゲームだったが、夫や妻だけでなく、友人にすら見せることのないスマホの中には、知られたくない秘密がいっぱい詰まっていた。

最初は和やかだった会食の場が、着信があるたびに暴かれる秘密のせいで、あれよあれよという間に剣呑な空気をはらんで歪んでいく。物語が進むたびに雪崩を打つようにグロテスクに変わりゆく人間関係を、観客はハラハラドキドキしながら見届けることになる。身に覚えのある人にはとりわけ恐ろしいシチュエーション・ドラマだ。原題はなんと「赤の他人」。監督は相当にシニカルな人と見た。その点もまた、山内ケンジに似ている。麻薬的な毒の味わいが癖になりそうでヤバイ。
kai

kaiの感想・評価

3.4
スマホは人のブラックボックス。
大なり小なり誰もが何かしらの秘密を持ってるものだと思うけど、スマホ一つで秘密も本性も何もかも丸裸にされるって恐ろしい。
裏表が激しい人間ほどスマホの管理は気をつけましょうっていう映画。
Oriya

Oriyaの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

会話劇が好きにはたまらない作品。
イタリア映画らしくセリフも演出も分かりやすい。
人生長ければいろいろと秘密はあるんだろうなーー
数名ゲス過ぎたけど。
エヴァが娘に厳しくするのは自分が悪いことしてる裏返しなのかなと。
逆にロッコのお父さんぶりに感動。
そしてゲイの友達を庇ったレレがなんだかかっこよくみえてしまった。

結婚て…ってなってしまった笑
友人たちがパートナー同伴で集まって夕食会。
携帯をテーブル上に置き、着信はスピーカーに、受信メッセージはその場で見せ合うというゲームを始める。
お互い秘密はないと言いながら...

基本的には、中年男女の下半身事情が暴露され、友人関係や夫婦関係にヒビが入るという感じ。
メンバーのひとりが自分の秘密を隠そうとトリックをするがそれが裏目に、というドタバタブラックコメディ。

舞台演劇みたいで低予算でも脚本と俳優の演技で面白いものは作れる、と再認識できる作品。

メンバーのひとりで、分かりやすいクズ男の風貌がフレディ・マーキュリーみたい。イタリア人にとってのチャラい遊び人のイメージなんでしょうか。
彼が何でそこまでモテるのかわからない。

ラスト、何事もなかったようにお開きとなり、しかも、みんなあまり懲りてない感じ。ある意味、大人。
SALA

SALAの感想・評価

4.0
初めてのイタリア語の映画みた。
こんなゲーム絶対したくないけど
映画は怖いけどなかなか面白かった。
エヴァもあのクズ男も最悪だわーw
特に周りで手出すのは本当ないわー
というか本当このゲーム怖すぎる。
というかみんなの前でスピーカーにされたらかけた方もたまったもんじゃないから
人に電話かける時は本当細心の注意を払おw
sriwhrk

sriwhrkの感想・評価

4.0
記録🐰
面白かった。後半の空気地獄すぎて笑えん。皆の秘密の重さがすごい。ホモのくだりとビアンカがトイレで泣いてるとこ良かった。リップ塗って出てくるのもかっこよくて好き。終わり方も皮肉ぽくて好きだ。
携帯はすべてを知ってる、余計なことまで。遊びに使っちゃいけない。この言葉が物語ってる通りの映画です。
ぴち

ぴちの感想・評価

2.5
人の携帯を見てはいけない

あんなことあったのに最後普通に解散してて謎やった
カモメ

カモメの感想・評価

3.6
お友達で集まった食事会、誰かが「この時間に着たメールや通話はここにいる全員に見えるようにしてやりとりしよう」なんて言い出したものだから、その場のノリでプライベート公開ゲームが始まる。

90パーセントはイスに座り食事を楽しむ中で行われる会話劇。
コメディジャンルに分類されるらしいのですが、声を出して笑えるような場面はほとんどありませんでした。めちゃくちゃシニカルで下世話な笑い。イタリアっぽいな~

父から娘への助言。あのシーンはとっても好き。娘の方も、あの内容を親にきちっと相談出来るってのはすごい。

だんだんと不穏な流れになりますが、ラストは『おとな』って感じがして好きです。
ayumi

ayumiの感想・評価

4.8
こんなにlunaticって単語が似合う映画無いと思う。やっぱり会話劇はすごく好きだし、イタリア語のテンポも気持ちよくて、いいもん観たなという気分。新婚の間こそ大事にしたい映画。

秘密暴露系の物語に惹きつけられるのは、観ている私たちが皆「シリアルキラーと同じで正体を暴いて欲しいと思ってるから(引用)」なのだと激しく納得させられた。暴く方になりたいようで、本当は暴かれた方が気持ちいいのかもしれない。『おとなのけんか』も大人の化けの皮をひたすらめちゃくちゃに剥がして面白かったけど、こっちはさらに進化した人間描写があるなと思った。

結末の描き方も私はこれがベストだと思う!何回でも観たいしciaoって言いたくなる〜