なみつ

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣のなみつのレビュー・感想・評価

4.1
すごいものを、観た。
「生まれながらの」とか「天才」という言葉がこれほどまでに必要とされる人間がほんとうにいるなんて…
でもそれが同時に、いわゆる持てる者の義務というのか、神様に与えられた使命のような、どうにもならない何かも生じさせてしまうのかと思うと、平凡であることはもしかしてすごくラッキーなのかも、、、とすら思えてしまう。自分は享受するしかないんだな、という感覚。

お仕事系ドキュメンタリーはとても好きなのですが、今まで観たものはどちらかと言えば職人がテーマで、大人になってから夢をつかみ、その人達の今を追うものが多かった。けどセルゲイさんの場合は産まれたときから今に至るまで、いかにして原石が磨かれていったか、そのために、本人だけじゃなく家族がどれだけの労力を割いたかが紡がれていてとても新鮮だった。ドキュメンタリーにしては演出がくさいところもあったのですけど、たしかにこのくらいしないと追いつかないなと思いました。

つらつら書きましたけどなんしかセルゲイさんが美しすぎるのですよ!足長い!!!てか5歳児ですでにこれ?!こんな子が産まれたらそりゃあもう家族総動員でなんとか光の当たる場所に出さにゃあって、なりますよね、、、!この人のことを知れて良かった。女性客が多かったのは気のせいではないはず。なぜ友人達までイケメン?

「思いきり踊れるのは若いうちだけ」という師匠の言葉が印象的でした。
なみつ

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