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ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣のAKのレビュー・感想・評価

4.5
天才ダンサーのドキュメンタリー、これは是が非でも映画館で観なくては!と映画館へ。

なんていうかもう「美しい」の一言に尽きる。セルゲイのダンスも身体も顔も、全てが美しくて惹きつけられる。

途中までは、天才が一時は大成功をおさめるがいろんな苦悩がありドラック漬けになり堕落してしまう…という有りがちなストーリーなのかと思っていました。
でもそんなことはなくて、仲間と青春を過ごす少年の顔や、辛いと思いながらもやっぱりダンスを捨てられないところ、家族の愛情を求めるところ…
そういったいわゆる人間的なところもしっかりと描写されていた。

天才は天才ゆえに荒れている、という漠然としたイメージを持っていたが、セルゲイはどこまでも心根の優しい人なんだなぁと。

彼の半生を観てからのTake Me to Churchはもう彼の一挙手一投足から目が離せなくなるくらい。圧巻過ぎて涙が滲んできました。
これを大画面で観れただけでも十二分に価値がある。
なんならもう一回観に行ってもいいと思えるほど良い映画でした。
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