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ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣のchibeeのレビュー・感想・評価

4.3
19歳で史上最年少の英国ロイヤル・バレエ団プリンシパルとなったセルゲイ・ポルーニン
その2年後、彼は人気のピークでバレエ団を電撃退団をする
「ヌレエフの再来」と謳われる類い稀なる才能と、それを持て余しさまよう心
彼の本当の姿とは…?

バレエに関しては「ブラックスワン」や「リトルダンサー」を見たくらいで殆ど知識はない

当たり前だけど、「ブラックスワン」や「リトルダンサー」で見たバレエとはレベルが違った
高いジャンプ、回転力
バレエを殆ど知らない人から見ても才能を感じた
何もないステージでただ1人踊る舞台は本当に実力のある者にしか出来ないと思う
紅白歌合戦でSMAPが5人、ただ立って歌っているだけの舞台を思い出した

彼の才能があるゆえの葛藤には見ていて苦しくなるばかりだった
バレエの学校へ行くためのお金を稼ぐために親は出稼ぎに
バラバラになっていく家族
セルゲイは家族がバラバラになったのは自分がバレエの学校へ通うため
ならばバレエで頑張ればまた家族は1つになれる
そう思って努力を重ねてきた
なのに、自分が知らないうちに親は離婚してしまっていた
それに加えて最年少でプリンシパルとなったためバレエ団での目標もなくなった
ゆえにセルゲイは破天荒になってしまったのだと思った

バレエの練習に時間を費やしていたため彼には少年時代も少なかったのだと思った

躍り終わったあとの彼の足は痛々しかった
踊るのには凄いエネルギーが必要で、躍り終わった後の彼は魂が抜けたみたいだった
踊ることで筋肉を酷使するから休ませると筋肉が固まって痛くなる
そんな中でも躍り続ける
踊り続けなければいけない彼の姿は印象に残った

彼のことを全く知らなくても自分は結構楽しめた
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