み

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣のみのレビュー・感想・評価

3.7
ドキュメンタリー映画というものでしょうか
普段あんまり観ないんですけど、すごかったですね

あまりにも美しすぎるので、破天荒さにも説得力があるというか、しなやかさと優雅さと脆さと危うさが同居していて、魅力的だと思いました
身体そのものが彫刻のように作りこまれていて、芸術作品そのものでした

家族に喜んでもらうためにバレエを踊り続けていたのに、結果的に自分のために家族がばらばらになってしまうというのは、それは踊りをやめたくもなります、そのときに自身の半生を振り返って、子ども時代もなく、ただただ踊り続けていたことを思うと、実存のゆらぎが生じるのも仕方のないことで、タトゥーバキバキに入れちゃうよね、仕方ないよ

最後の方の舞踊は圧巻で、公演に家族を招待できるようになったというのは、演出が少なからずあるにしても、よかったねえと思いました
み