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ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣のnyolonerのレビュー・感想・評価

4.0
揺るぎない才能を
見逃さない慧眼と、
全てを捧げた家族。

その中で踊る目的を見失う天才。




たとえそれが好きなことでも、自分で選んだという腹落ちがなければ、心から向き合うことができないのだ。名声や「誰かのため」という外的な要因は、長期的なモチベーションにはなり得ないということの典型だった。

あっという間にトップに上り詰めたセルゲイ。3級飛び級した、というナレーションのバックに流れていた練習風景では、他の追随を許さない驚異的な連続ターンを披露していた。本当にすごかった。

彼が苦しみながらも練習に情熱を注ぎ、才能を更に磨いたのは間違いない。彼の美しい野獣のようなバレエは、彼の努力の賜物だ。だけど、強制されたとしてもプレッシャーだったとしても、息子の才能を信じて全てを注いでくれた家族がいなければ、今の彼はいないと思う。感謝以外ないよね。結果論とも言えるけどね。

彼の存在を全く知らなかったので、このドキュメンタリーに出会えて良かった。昔、子どもらがバレエやってたのもあって、たまに見るローザンヌ国際バレエコンクールとか心踊る。過酷な舞踏だけど、本当に美しい。