YellTao

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣のYellTaoのレビュー・感想・評価

4.5
ただのドキュメンタリーに仕上げてない!
バレエ界の異端児セルゲイ・ポルーニンの素顔。

舞台に降臨する神から、報復する悪魔へと変わる Black Sabbath "Iron Man"で幕を開けるように、音楽での語り口が素晴らしいーー!

13歳、単身ロンドンでの生活が始まるColdplay "Smile upon Your Face"。友達との青春は Lykke Li "Get Some"。最年少プリンシパルの誕生に"Dance, Dance, Dance"。マスコミを騒がせる荒れた生活は Death In Vegas "Dirt"。計画と違った新天地ロシアでの生活 Enormous "Capsized"。

そしてセルゲイ選曲、バレエ人生を終えようとする決心の"Take Me To Church"。
「殺すなら殺せ。神よ、命なんかくれてやる」

あぁーー素晴らしきスティーヴン・カンター監督! セルゲイの心に耳を傾ける優しい眼差しには、神や悪魔ではなく、自分の才能に体を貫かれても痛いと言えない迷子が、そこに見えた。

そしてまた、エンディングに Lykke Li "Dance, Dance, Dance"でポップに彩るから、
「生まれながらのダンサー」セルゲイを心から応援していきたくなる☆ 最高ーーー!