ali

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣のaliのレビュー・感想・評価

4.9
とんでもないものに出逢ってしまった感がすごい。見終わるまであっという間。何よりもうとにかくセルゲイが圧巻。バレエなんかまったく見たことないど素人でも美しいのがわかる。ジャンプ、ターン、一個一個のポーズ、肉体、なんか果ては足の指の運びまで美しく見えた。どこの瞬間で一時停止しても美しいんやろうなと思う。観終わったあと自分でも踊りたくなる感覚になったけど、それぐらい人に影響与える圧倒的なパワーがある感じ。すごかった。天才っていう言葉ですましたらあかんのはわかるけど天才的。それだけに、"Take Me to Church"の部分はもっとシンプルに踊りを見たかったと思う。あんなにカメラ動いたり、無理にドラマチックにしようとしないでよかったのに。
ほんで、華やかな舞台裏にはそれだけの練習量があったり(彼の足が映るシーンでよくわかる)、私生活を犠牲にしてたり、家族と離れたり、まさにそのためにプレッシャーがあったりで、踊るのは好きだけど踊りたくなくなるのが観ててつらい。舞台袖からジャンプしてるのを撮ってるところなんか、顔が苦しそうでこっちまでしんどくなる。あと最後のシーンは色んなことを経てのパフォーマンスという印象で、凄みが増してて目が離せなかった。もっと見てたい。"Take Me to Church"よりぐっと来た。
いやーすごかった。それにしてもとにかくよくあんなに本人の映像が幼少期から今まで私生活含めてあるなと思う。とんでも母さんと友達のパワー。
ちなみに個人的なMVPは振付師の友達。あいつ絶対いいやつ。
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