ロエキエロ

ある決闘 セントヘレナの掟のロエキエロのレビュー・感想・評価

2.0
荒野の誓い・悪党に粛清をと合わせて3部作という触れ込みだったのだが、随分と出来に差があったなぁ。
配給会社が勝手に抱き合わせ販売したと言えばその通りなんだけど。
本作ではメキシコ人差別、カルト宗教、父親の仇討、夫婦関係と色々要素はあるのだが、上手く噛み合っていない。
特に宗教要素がまるでストーリーに関わってないのが致命的。
主人公はカルトにハマった嫁さんに裏切られてしまうのだが、レンジャーなのは最初からバレているので最後の決闘に影響せず、カルトの教義によりメキシコ人の虐殺が行われているわけでもない。
結局ハレルソンの見せていたらしい超能力についてもカラクリが明かさずに終わる。一体何だったのやら。
ラストの決闘も、ハレルソンが凄腕の強敵でもないし、主人公は凡ミスでピンチになるしで盛り上がらない。
でも一番気になったのは、明らかに監視されている状況下なのに、家の外にも聞こえる声で潜入捜査について嫁さんと話してしまう主人公。
そりゃバレるよ。